旅するように生きてゆく

羅針盤は「自由」。飄々と、淡々と。

夢を捕まえる狩人

「ドリームハンター」を読みました。

 

なんだか今日はいい夢見たような気がする・・
と思って起きることはありませんか?

自分の見たい夢を自由自在に、
見ることができるとしたら?

 

あらすじ

プレイス。夢を捕まえる場所には、
プレイスに選ばれて入ることができる人間と、
入ることができない人間がいる。
たとえ入ることができて、
夢を捕まえることができる人間はさらに一握り。
夢を捕まえ、捕まえた夢を人々に見せることができる人を、
ドリームハンター、という。

お互いに高名なドリームハンターを親に持つ、二人の少女。
しかし、ハンターを試験当日、
ラウラは選ばれ、ローズは選ばれることはなかった。

そんな中、ドリームハンターとして先駆者である、
ラウラの父親が行方不明になる。
父親を探すうちに、
ハンター達を使った政治的陰謀に二人は巻き込まれていく。


感想

夢を捕まえるという設定のユニークさと、
設定を支える細やかな世界観に引き込まれます。

頼りない主人公の少女、ラウラが、
恐れながら、傷つきながら、真実へたどり着いていく、
その足取りがおぼつかないからこそ、読み手に親近感が湧くのかもしれません。

一方、プレイスに選ばれなかったローズは、
結果にふてくされることなく、現実を受け入れ、
ラウラの力になるために自分の世界(学校)で、
したたかに生き抜いていくあたり、
ニヤリとさせられることも多く、対照的な二人でした。


筆者の最後の風呂敷のたたみ方には疑問が残りますが、
少女たちの成長物語としては楽しかったです。

 

ドリームハンター〈上〉虹のオペラ

ドリームハンター〈上〉虹のオペラ

 

 

 

ドリームハンター〈下〉震える大地

ドリームハンター〈下〉震える大地